陸上自衛隊滝ヶ原駐屯地創立３２周年記念行事（２００６）～乗り物図鑑＠モリアーチー教授の雑学講座

　モリアーチー教授の雑学講座

模擬戦で活躍する陸上自衛隊８９式装甲戦闘車

『陸上自衛隊滝ヶ原駐屯地創立３２周年記念行事（２００６）』

　２００６年４月１６日（日）に陸上自衛隊滝ヶ原駐屯地（静岡県御殿場市）で開催された『滝ヶ原駐屯地創立３２周年記念行事』を見物してきました。この日はあいにくの雨で、駐屯地の隊員はずぶぬれになりながら式典行事に参列していました。一般客も降り止まない雨のために写真を撮ることさえままならない状態でした。

　式典行事は午前１０時から約１時間の記念式典（開式から観閲行進まで）が行われ、１１時からは訓練展示でした。

ずぶ濡れになりながら式典に参加する精鋭隊員達

軽装甲機動車で巡閲する滝ヶ原駐屯地司令

観閲行進する普通科教導連隊第１中隊の新旧７３式小型トラック群

01式軽対戦車誘導弾（軽ＭＡＴ）を構えて行進する普通科教導連隊第２中隊の軽装甲機動車

観閲行進する普通科教導連隊第３中隊の高機動車

観閲行進する普通科教導連隊第４中隊の９６式装輪装甲車

観閲行進する普通科教導連隊第５中隊の８９式装甲戦闘車

７９式対舟艇対戦車誘導弾（重ＭＡＴ）積載の普通科教導連隊対戦車中隊７３式小型トラック

　記念式典のクライマックスは何と言っても観閲行進で、滝ヶ原に駐屯する富士教導団の普通科教導連隊や教育隊、教育支援施設隊、そして富士学校の評価支援隊、明野の航空学校教育支援飛行隊の分遣隊である富士飛行班等が機動力を生かして行進・飛行します。

観閲行進の車列が続く

１２０ｍｍ迫撃砲ＲＴを牽引する普通科教導連隊重迫中隊の高機動車

富士教導団教育隊の７３式大型トラック（初期型）

教育支援施設隊の９６式装輪装甲車

教育支援施設隊の８１式自走架柱橋

評価支援隊第１中隊の９６式装輪装甲車

観閲行進する評価支援隊戦車中隊の７４式戦車

観閲飛行する航空学校教育支援飛行隊富士飛行班のＯＨ－１観測ヘリコプター

観閲行進する普通科教導連隊本部の８２式指揮通信車

　記念式典が終わると、展示に移りますが、まずは偵察隊によるオートバイドリル、そして飛行隊によるヘリの飛行展示が行われました。その間、グランドではメインイベントである模擬戦の準備が行われていました。

普通科教導連隊本部偵察隊のオートバイドリル（アクセルターン）

普通科教導連隊本部偵察隊のオートバイドリル（ジャンプ）

航空学校教育支援飛行隊の飛行展示（明野配備のＡＨ－１Ｓコブラ）

航空学校教育支援飛行隊の飛行展示（滝ヶ原配備ＯＨ－１の手放しホバリング）

　ヘリコプターの飛行展示が終わると、いよいよ模擬戦の状況開始です。実戦さながらのシナリオに沿って、早い展開で模擬戦が進んでいきます。ただ、残念なことにあいにくの空模様が続き、最後まで傘が前に林立して写真を撮るのも難しい状況でした。

模擬戦闘訓練の開始（ＯＨ－１が敵情を偵察する）

レンジャー部隊を乗せたＵＨ－１Ｊイロコイが現地に到着

リペリング降下するレンジャー

８９式小銃（歩兵）と５．５６ｍｍ機関銃ＭＩＮＩＭＩ（装甲車）を構える敵部隊

友軍の７４式戦車の砲撃

敵部隊の軽装甲機動車には赤い星が

７４式戦車と９６式装甲装輪車が対峙

７４式戦車の乗員

後片付け中の敵役部隊

　模擬戦は戦車やりゅう弾砲の迫力ある空砲射撃や、ダンボールで作られた建物に８９ＦＶが突っ込んで壊す等の見所満載の訓練でしたが、短い時間で状況終了となりました。アナウンスでは何度も何度も『状況終了！』と叫んでいましたが、鳴り止まぬ空砲の音にかき消されていました。雨は最後まで強く降っていましたが、見物する側にしてみれば、泥にまみれた車両が交差する迫力ある模擬戦となりました。

　その他のイベントは、模擬店（数は少ない）や子供向けのレンジャー体験、ミニ鉄道等がありました。体験搭乗の受付もしていましたが、雨の中にもかかわらず多くの方々（バスツアーのバッジを付けた人も多く見かけた）が並んでいました。(06.4.23)

式典行事が終了して移動する１５５ｍｍりゅう弾砲ＦＨ７０

ゲートガードの７４式戦車

ゲートガードの６１式戦車