ロンドンお疲れ旅行記

【真夏の帝都】


[スカンディック・クラウン・ホテル・ヴィクトリア。

8月11日(金)。]

 地下鉄の中は暑いのです。ロンドン地下鉄のマーク冷房も無い車両です。ヒースロー空港地下の「ターミナル1、2、3駅」からピカデリー線に乗った私たちは、既に体力の消耗を感じ始めていました。この線は途中地上を走りますので、明るい日差しが指すロンドンの風景が垣間見られます。「スイスとは建物が違うね。」「煉瓦で出来とるのが多いから・・・。」現地時間で1時半頃です。スイスとの時差は1時間あります(スイスでは2時半頃)。

 乗り換え1回の予定が、乗った電車がアクトン・タウン(Acton Town)止まりだったので、2回となりました。サウス・ケンジントン(South kensington)でピカデリー線を降りて、ディストリクト(District)線に乗り換え、ヴィクトリア(Victoria)駅に着きました。地下鉄の出口は、鉄道の駅とは若干離れていました。

 ヴィクトリア駅は、ロンドンの代表的な駅です。大きな観光案内所もあり、日本人らしき姿も多く見かけます。外の日差しはやはり強く、日本の夏のような湿気を感じます。バス・ターミナルもあるので、赤いバスがひっきりなしに往来しています。父は早速写真を撮っていました。  「ホテルは駅の裏やねェ。」私たちは、炎天下、歩いてホテルへと向かいました。歩く毎に汗が吹き出ます。「ロンドンの夏も暑いなァ。」「7月に来たときはえらい涼しかったんやけどなァ。」先月半ばの出張時に現地の方が、「もう夏も終わりですね。」と宣っていたのを思い出しました。あの時は半袖ではちょっと寒いな、と感じる程でした。

 ホテルは高層建ての近代的なホテルでした。『スカンディック・クラウン・ホテル・ヴィクトリア(Scandic Crown Hotel Victoria)』というところです。見るとスウェーデンの旗がなびいています。「なるほど、スカンジナビアか・ ・・。」あまり、日本人が泊まることはない所かもしれません。  ホテルのロビーはどこかの国の団体さんでごったがえしていました。人並みをかき分けてチェックインしましたが、まだ1部屋は掃除中とのことでした。部屋からの眺めとりあえず、OKな方の部屋に入りました。冷房が効いています。「いや〜、涼しいねェ。」「外に出られやんな。」そうも言ってはいられません。観光に来たのであって、涼みに来たのではありません。

 かなり上の階だったので、ホテルの窓からはヴィクトリア駅の中がのぞき込めました。ホームに列車が並んでいます。鉄道マニアには垂涎の部屋でしょう。

 私たちは荷をほどき、着替えて出かけることにしました。身軽な格好にしたかったのですが、私は8ミリビデオを持って来ているので、嵩みます。父も私も日本人らしく、ウェスト・ポーチ(こちらでは、バナナ・バッグと呼ぶらしいですが・・・。)を付けていました。近頃は、現地の人たちも使っているのを見ることがありますが、何と言っても日本人御用達ですね。

 ホテルから出て、道を渡るとヴィクトリア駅なのですが、行きは気づかなかったのですが、ちゃんと入り口があります。「ここ、突っ切ってこか?」「そうしよ。」中に入ると、一番端のホームの中程です。駅の中も広いです。列車をバックに記念撮影もして、ぶらぶらと歩いてみました。両替屋や旅行代理店があります。駅正面出口の近くには、クロワッサン・ショップや、サンドイッチ・ショップなどの食べ物屋さんもいっぱいあります。

 キャンディの量り売りの屋台も出ていました。記念撮影父は甘い物が大好物ですから、じっくりと見ています。とりあえず、私たちはピカデリー・サーカスへと行って見ることにしました。また、地下鉄利用です。

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