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 私の旅行記をお読みください。また、この旅行の時の写真が★アルバムにありますので、よかったらご笑覧ください。


1.随筆 旅・雑感(1995年夏)

 ロンドンの八月は、日本の夏と同じほど暑い.空港からヴィクトリア駅まで地下鉄に乗ったのだが、中の暑さはたまらない。
 若い男性は上半身裸、女性はエヴィアン水のペットボトルを持っているのが目につく。街中ではアイスクリームや冷えた飲科水を売っている屋台が多くでている。
 以前、東京でも若者の間で、首からエヴィアン水をぶらさげ歩くのが流行ったらしいが、日本ではファッションでもここでは必需品だ。

 エヴィアンと言えば、レマン湖の南岸にあるフランスの美しい保養地である.スイスから車でシヨンの古城を通って行ったのだが、国境はフリーパスに近かった。ここにはカジノもあるのだが、ラスベガスの巨大さと違い小じんまりとして風格がある。入場はきびしく、パスポートの呈示はもちろん、服装チェック(ネクタイ着用)や、職業まで聞かれた。このあたり欧州とアメリカの逢いか感じられて面白い。二回日からは登録カードでフリーパスとなるらしい。

 話は、ロンドンに戻るが、最近、有名な赤い二階建バスが、たびたぴ陸橋に衝突して大損害だとニュースが伝えていた。
 屋根なしバスの二階は、たしかに寺院なとの高い建物を眺めるに適している.繁華街のピカデリーサーカスから来ったときのことだが、二人組の男が飛び乗ってきて、バスの中を走り回り、何やらわめいている。「怖いことがおきなきゃいいが」と思っていたら、一人の男が近づいてきて大きなバッジを見せ、「切符を持っているか」と尋ねる。運賃は運転手に払ったのだが、切符はもらっていなかったのでその旨を伝えた。すると、「運転手が不正をしているのを調べているので協力して欲しい」とのことだった。「これからは切符をもらってください」と注意されて事無きを得た。乗客の多くが同じ事を云われており、相当額の不正か行われているらしい。

 夜、ビカデリー・サーカス近くのハーマジエスティー劇場で「オペラ座の怪人」が上演されていたので、何とか観たいと日系デパートのプレイガイドで尋ねたところ、運よく良い席が入手できた。世界でもっともチケットが手に入りにくいと言われている演目のため、プレミアムかついて相当高くなっている。それもやむを得ないのだが、デパートのチケット売場でも、よく売れるチケットはプレミアム付きで売っているとは驚きだ。
 劇の素晴らしさはもちろんだが、舞台装置なとの見事さは、一見の価値が十分ある。

 スイスまでの帰路、クロスエアという小さい飛行機に乗ることとなった.空港も小さくて郊外にある。

 日曜日に商店の休みはよくあるが、地下鉄、パスの運行停止区間まであるとは知らなかったので、途中から空港までの交通がなくなり困った。しかし、乗ってみたかったロンドン名物の黒い箱型のタクシー(オースチン)に乗ることができ、また、夕陽に真っ赤に焼けた雲海も機上から眺められ、短いが楽しかったロンドンの旅は終わった。


更新日:2004年09月11日