花火
〜新年の真夜中

　大晦日は昼間サンモリッツ湖に出て、子供とソリをしたり、湖上散歩を楽しんだり、また夜になってからも粉雪舞う中を散歩して、かなり疲れてしまいました。案の定、この夜はどこのレストランもシルベスター・メニューのみ。私たちは、仕方なくサンドイッチをホテルのレストランで食べ、早々に休むことにしました。

雪の大晦日

　「今日は大晦日だから、夜中までうるさいよ、きっと。眠れないかもしれないね。」といいつつ、私は疲れからすぐに眠ってしまいました。少し経って、気配に目を覚ますと、ふとんから跳ね起きました。教会の鐘が一斉に鳴り出しました。もの凄い音量です。山にこだまして、反響しています。そして、窓際まで行くと、突然の光の洪水！家内はもう起きていて、椅子に座って窓から外を眺めていました。いよいよ新年になったのです。

　私たちが泊まっていたのは、バートのホテル・ゾンネというところです。ここは、湖から近く、私たちの泊まった部屋からはピッツ・ネイル方面が眺められます。昼間はシニャル行きロープウェーや、コルビリア行きケーブルカーが登って行くのがよく見えていました。

　打ち上げ花火は、山の上です。一部山に隠れているところを見ると、やはり、ピッツ・ネイル頂上あたりで打ち上げているのでしょうか。花火が上がる度に、山の稜線が見えます。雪はいつの間にか、やんでいるようです。日本で見るような打ち上げ花火でした。かなり、長く続いていました。３０分以上だったでしょうか。終わりかな、と思った頃、教会の鐘が鳴り終わりました。「さあ、寝ようかな。」と思ったとき、今度は目の前に花火が！サンモリッツ湖上に花火が上がっていました。あたりは、昼間のような明るさに、そして音は一層すごく響きます。

　あまりの音量に寝ていた長男も起きてきました。そして、私たちは家族で呆然と、また１５分ほど目前の菊の大輪やしだれ柳を見ていたのでした。「今年の夏（本当は去年の夏ですが）は花火見られなかったけど、まっいいか。」とぼんやりと思ったようです

大晦日は馬鹿騒ぎ

　写真撮影：モリアーチー＆その家族

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最終更新日04/09/16