六つの吸い口の付いたフレンドシップコーヒーポット

フレンドシップコーヒーポット

　私のサイトのリンク集は『フレンドシップポット』と名づけたのだが、これはフレンドシップコーヒーポット（友達のコーヒーポット）にちなんでいる。これは１０年以上前にスイスを取り上げたＴＶ番組の中で紹介されたので、きっとご存知の方も多いと思う。ただし、私はグリュイエール以外でお目にかかったことがないので、もしかすると実はスイスでもあまりポピュラーではないのかもしれない。

　英語では”FRIENDSHIP COFFEE POT”と書かれている（独仏語でなんというかは不明・・・）。木製で急須に似ているが、なぜか取っ手はなく注ぎ口が複数付いている。これは仲間内でコーヒーを回し飲みして親交を温めるのである。直接ポットから飲むことになるが、一人一人が違う「口」でことができるので衛生的なのである。

　グリュイエールのレストラン「ル・シャレー」ではこのポットに入ったコーヒー（アルコールが入っており、コーヒーの味はほとんどしなかった）を出しているが、お客の人数によって飲み口の数の違うポットがちゃんと出てくる。みやげ物としても売られているので私は一つ買ってきたのだが、実はまだ一度も使用していない。付いてきた英文説明書によれば事前準備がかなり大変そうだからでもある。

「最初に使う前の準備

（前略）７０〜８０ｇのバターをポットに入れ、水を張ったソース鍋に全体を浸します。それからバターが溶けるようにお湯を沸かします。

　これを約二時間続けます。沸かしている間、いつも十分な水が鍋に入っているようにすることが重要です。ポットにはバターを加えて常に木にしみ込ませるようにします。

　フレンドシップコーヒーポットは絶対にお湯で洗ったり熱に近づけてはいけません。」　

　この手順では１．レストランで使うようなソース鍋が必要らしい（そんなもの当然我が家には不要なのでない）、２．バターが大量に必要らしい（我が家はいつも健康と家計を考えてマーガリンを使っている）、３．よくわからないがソース鍋に浸したポット内にどうやってバターを注ぎ足すのかが不明（一旦引き上げて入れるのか？）、４．そう言えば、蓋はどうするべきなのか不明（当然一緒にゆでるのだろうが、おそらく蓋だけ浮いてくると思うのだが・・・）ｅｔｃ、と疑問点が多すぎて使わずに飾っている。

　ちなみに駐在員仲間で同じくポットを買って果敢に挑戦した人がいたのだが、使用後乾いたらすぐにひびが入ってしまったとのことだった。使わないのが正解のようだ。（04.01.11、04.01.12加筆）

上から見たポット

　写真撮影：モリアーチー

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最終更新日08/01/14
初掲載告知日04/01/11